掃除
夕日はぽとりと 遠くの街へ落ちた純粋な闇がネオンを連れてきて夜がはじまり 家に帰るよしがみついて よじ登ってくる冷たさを申し訳程度の 部屋へ連れて帰るよ涙がぽとりと 頬を伝い落ちた3度目のレンタル 100円の映画夜を引き伸ばし そっと眠るよここにいて…
夜の無い街でも 雪は白く無色透明な声に急かされ日々はただ青く描かない事に慣れた丁寧に四捨五入齧られたトーストのビル群電車から見える指先から逃げた明日も予測変換前に倣えで並ぶ行列本能的に三角座り反射的に収まって差し出されたトーストを齧るだけの…
深々と君の夢をみてる僕を猿どもが不安そうに見てる煌びやかな街の間違い探しゴミをここに捨てないで下さい黙々と君の絵を描いてる僕を猿どもが影の影から見てるあの観覧車から間違い探しゴミをここに捨てないで下さいLEDじゃ照らせない場所を探して君は旅立…
手渡されたこの本は 君が好きな物語で読み終わったら本当に本当のおしまい 終わった事すら繰り返す 君を好きな物語は愛おしさが裏返って 何度も読み返す 傷ついて夜夜夜 バカみたいだな揺れて酔う酔う酔う 思い出して脚色に余念のない 過去は栄光へ全てわか…
100m先の信号が待てなくて片道2車線を横断する癖に返ってこない返事をただ待ち続ける女の子秋色のコートを翻して足早に季節を縦断する癖に冬の真新しい寒さに少し戸惑う女の子誰が作ったんだ 理想を君は受け入れたんだ 何故？需要と供給にシビアでないと人が…
あのおじさんはね ロリ巨乳が好きだったあのお姉さんはね ボーイズラブが好きだったあのお婆さんはね 猫虐めるのが好きだったあのお兄さんはね カルト宗教信者だった生きてる間はね 皆煙たがった癖に死んだ途端にね 綺麗な思い出にしてしまう皆 何がしたいの…
君が言った「可愛い」の本当の意味を僕は知らないむせ返るドーナツの香り 油の色空洞を集めた巨大な化け物の正体 ラブかつてのニュータウン しぶとくニュータウン 今も各駅停車 気怠さ引き離せず迫り来る 心地良いばかりのオレンジ既製品の純情が迫ってくる…
揺れる揺れる カーテンの想いトマトソースをぶちまけて弱い言葉で隠す見つからない意味を探していたフリ あれ？ 声色夕焼け小焼け 願い なぞってナゾナゾ終わりから はじめまして夕焼け小焼け 願い なぞってナゾナゾ探していたフリ あれ？ 声色見つからない…
主線が緑の少女漫画 タテからヨコからロマンチック こんな日常は知らない こんな日常は知らない まろやかな自虐 真夜中の越境 いつか都会に出て 5日 築いた生活の中で 普通の呪いに掛けられて 2日 解毒に費やして その繰り返しで その積み重ねで 季節が巡り…
